テキスト1983
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辛ζひょ夷川幣ロ幣し半で己夷ぷ、しし幣めとないわうのは注連縄や玉叩等にたれ下げる紙のとと。花弁の形が似ているので名付けられたのであろう。の色は白か淡紅色で直径は8センチ、芳香があり、花弁と専の区別がなく9枚から出枚υ辛夷の仲間で他にタムシパ、大山蓮華等がありそれぞれ呑りが良い。細い枝に次から次へと花を咲かせるのはいいが、花弁が垂れ下がりゃすいのが欠点である。その点では普通の辛夷の方が扱いやすいと言える。ピンクに白い縁のチューリップに緑の鳴子百合をそえて色と形をととのえる。チェlリップの葉は水揚げの点では頼りないし、いけてからも実が仲びるので始めから何か葉物をそえておいた方が、水をかえるついでに形を直す際に便利であろう。花器は屋根瓦のような焼き方で、業焼に近い。直接水をいれると以み出してくるので中に黒い小さい鉢をいれて花を挿している。民芸品の店で、火消古川として葦付で売られている。現在では本来の用途に使うため買う人は殆ど無いだろう。大体花器に使うとしか考えられない。いくら昔懐かしい品物でも使い途が変ってしまっては、そういつまでも売れ続けるとは思えない。いずれ形を変えて別代に生かせるものが造られて行く乙とだろう。どんなに変るか、それも楽しく想像したい。5mほどの高さになり、花階下の奥座敷を私の書・斎にしてから三年近くなった。縁側の机から眺める小さな中庭は常緑樹なので、一年中大して変化しないように見える。椿が三木寒くなりはじめると春まで次々と咲き続ける。銀木犀はいつの間にか咲いて散って行く。中庭に降る雨は静かだし風もおだやかであるο周囲をビルディングや土蔵に閉まれた袋路地の奥に建っている私の家は査中居という言葉がぴったりあてはまる。巾庭はまるで壷の底のようだ。そんな所をどうして探りあてるのか、椿の咲いている出毎日嶋が蛍を吸いにやってくる。器用な鳥で羽樽きながら空中に静止して椿の花に噴をつっこんで蛍を掠っている。ねずみ色の鳩より少し小さい体でよくそんなととができると思うし、蜜だけで暮らしていけるのか不思議な鳥である。他に毎日山崎もくるし一日に何和類もの鳥をみかける。何かに京都の街は緑が少ないと書かれていたが、京都の家は外から見えない中庭には木が多い。地面には苔も育っているし家の中では緑に事欠かない。中庭の向とうが版。父はそ乙を仕事場にして、その中で一日中暮らしていたが、今は少し手入れして事務書斎よりチューリッフ0・|烏子百花器思ぷ焼火?円高メ入にl4 A

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