テキスト1983
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百聞判制官真::・::鉄砲百合留:::・:鉄砲中間・・・・・・桃控・・・・・・・・・桃花器(染付花瓶)......... 胴ji−−−鉄砲百合主型百合桃の束は、そっと、枝がはねないようにほどかないと花が落ちてしまう。稽古を終えて持って帰る時も静かに抱えてないと包みをほどいたら花が全部落ちてしまってて、ただの搾みたいな枝を眺めて溜息が出ただけ、という乙とになる。まず中聞になる桃の大きな枝から挿しはじめる。T字配りをかけてよく安定させる。いけて行く途中で乙の枝が動くと始めからやり直さなければならないから、無理しないでもとまるような枝どりをする。二本自に胴は印咽位のものを右斜前に出し、その後に真を直立させる。真は右側の中間の高さと強さを考えて、それより強くも、高くもならないようにする。場合によってはうんと低くてもかまわない。留の鉄砲百合はω咽位に切り、T字配りをかけて、花首が上を向くようにしてから、水平に近い角度で右斜前忙しっかりさし出す。副には桃の小枝を使っているが、胴が力強いので、副は形だけのものでいい。控も同様で、あとは残りの桃の小枝を所々にさし足していけ上がる。桃に対するとりあわせとしては、季節感を盛り上げるのには青麦を使うのが良い。その二種の上に何か色のやわらかい、可愛い花をそえれば雛祭りの花として、或いは早春の明るさを室内に求める乙とができる。桃のいけ花は毎年三月号に出ているようだから時々見返してほしい。投入れ中間投入れ基本花型11 1同真

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