テキスト1983
33/139

花器ボヘミアングラスζのアイリスの生花の真は高さ約訂佃ある。とれ位のアイリスで葉も無傷のまま成長したのを見かけることは少ない。ひどいのになると葉が付根から切りとられていて笥のようなアイリスが売られている。まさか花首だけにしていける訳でもないだろうから買う乙とがないようにしてほしい。アイリスは五本。真、副、胴、留、控と挿している。真は上の方で茎によくそった葉を一、二枚残し、下の方で開いた葉はとってしまう。そして胴以下の短く使う花の中から、真にうまくそうような葉を、真より少し(5佃位)短くとってそえ真の姿をととのえる。副にも同じように葉をそえて副の形を葉でとるようにする。乙のような草花を挿すときの注意としては、副の花の高さを標準より高い自にとるととが必要である。花の高さを枝物と同様の標準でとって行くと胴、期間あたりで花が低くなりすぎて、その花のもっている姿の良さが失われてしまう。標準より副以下を高くいけながら形をおさめるのが草花の生花の要領である。子株のア、不モ、不は副流し。主株のアイリスは「真の型」である。株分けの初歩的な挿法でもあるので私の稽古場で実際に使ったものを、そのまま掲載してみた。アイリス. アネモネ株分け7

元のページ  ../index.html#33

このブックを見る