テキスト1983
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だωありふれた壷形の花瓶だが色がュlム・ファレノプシス(通称デン寒桜は初冬の曇り空を想い起乙させる寂しい花である。そして残りの紅葉が枝先に二、三枚というのがその感を一層深める。だがいけ花として暮らしの中にとりいれようとするなら、寂しさが強調されたのではいけない。その寂しさを優しい静かさに変えなければならないのである。それにまず必要なのは緑である。花器との関連から松が良さそうである。松も色の鮮かな葉の密生したこの三光松のようなのが良い。あとは寒桜の花の色をひき立てる役として、淡色のデンドロビファレ)をえらんだ。大体思っていた感じが山ているようである。花瓶はあたたか味のある濃い海老茶色の、ふっくらしたものをえらん好きなのと手川りがいいのでよく使っている。今月号では基本花型の解説は掲載していないが、との花型はごく一般的なものであるu寒桜を梅におきかえてもいいし、三光松が栴になっても使える形であるU主材としたい花にあわせて、それによくあった花を充分考えてあしらえばよい。慌しい年末となってきたが、それだけに、乙の季節には部屋に花が必要であろうυ小さないけ花で良いから絶やさないでもらいたい。ただその季節のにうつり、それぞれの違ったとりあわせのいけ花五十瓶が美しくいけ上がった。研修会終了後、受講者の御父兄、友人の招待客も交えてパーティーが行われた。勉強になる上に大変楽しい催しだったので、皆さんにも大好評で、早速来年もという相談がもち上がっているそうである。(生花研修会)十二月号でお知らせしました、第二木曜会の開講に対して早速お申込が相次ぎ、皆様の御熱意には感謝・申上げております。それにつきまして、乙れから毎月第二木昭自に行なう乙とになりました新設の生花研修会をと命名し、乙れまで二年間第三木曜日に続けてきた木昭会をと改祢させていただきますν開講は一月十三日(第二木曜日)になります。会費月額五千円(花材費別)は六カ片分前納と致します。現在会員予定数に少し余裕がありますが、早い自にお申込下さるようお願いします。研修日H毎月第二木曜日午後一時より四時まで教場H六角烏丸桑原冨春軒指導H桑原仙渓『二木会『三木会ニ木会濃海~茶色花瓶11 三光松デ、ンドロビューム』』ファレノフ。レス花器JJ

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