テキスト1983
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るuストックに似た形の金魚草は葉ストックは色と香りで愛されているが、葉がだらしないので花だけにして低くかためていけられているととが多い。ととろがそういういけ方をすると紙をまるめたように見えて風情がない。やはり一木一本の形を見せたい。だから私は前に葉の繁ったものをいけておいて、その後にストックを立てるようにしている。又ストックは下の方から開花し、上に固い菅がつく。いけてかちり咲くものでもないから切りとっておいた方が形良く見られるυ花色の多種なストックは、他の花の副材として用いられることが多く、乙の写真のいけ花でも、ピンクのパラの色をひき立てる役をしていにも柑いがあって紙の色も良いので主材として用いるζとができるが、ストックはあしらい花と考えた方が無難であろうvピンクのパラとストックだけでは色は美しいが、しまりがないので枯起の実を加えたが、何度も仙比える乾燥花材は新附枇に包んで残しておくとよい今川からは、じいれの花が多くなってくるυ暮の間には相当無理をして咲かせていた花も、一月の半ばを過ぎると値段も下がって気軽にいけられるようになるのが楽しい。お正月の花は来客向けだが、今度は自分自身で楽しむ花をいけたい。一月も十日を過ぎると、新春を迎えるためにいけた花もしおれはじめ何かいけかえなければ、と思っても暮に色んな上等な花を使っているのでいけかえる花が見つからない。そして長保ちのする松や梅の枝だけが残っている乙とだろう。十日以上飾っていれば、多少壊もかぶっている乙とだろう。一度全部抜いて洗うと良い。水道の水を勢よくかけ、悪くなった部分を切りおとしている聞に、お正月にいけであったのと迷った姿が見えてくる筈である。ζれが大変良いζとなのである。一度使った枝なので惜し気なく短くする乙ともできるし、余分かなと感じていた部分も、ためらいなく切り落せるοそうやって枝物の模様変えをしてる問に、そうだ、ζれにラッパ水判をとりあわせてみたいな、とか色んな花が思い浮かんで来る。それから花屋へ行けば良い》暮の問、高価な割に貧弱だった春の草花も、そろそろ立派に生長しはじめて明るい姿でいけられるのを待っているυラッパ水刷、チューリップ、海干、フリージア等の他、菜の花がとくに美しく見えたりする。そんな花を、先に見なおして形を変えておいた枝物にとりあわせるのも楽しく、その上いけ花をよりよく知る上に大切な乙とで、そんな事から自分らしいとりあわせも生まれてくるのである。u~、\\ストック(白)パラ(ピンク)蓮の実シンビジュームの葉花器濃紺コンポート7

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