テキスト1982
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③縞段竹生桧花器花器辰砂花瓶銅砂鉢縞段竹は見るからに瑞々しい植物である。明治の初期に渡来したものだそうだが昔から日本にあった植物のような顔でいけ花の世界に定若している。あまり水場げのよいvものではないが、薄よりゆったりなびいた広葉の白い紡に悲かれて、いけたくなる花である。縞段竹は二本。冥と別にいけるだけで前後左右に大きく聞くので、見越、真四、胴はいれる必要がない。二木の葉で充分その役をはたしてくれる。海芋は花二本を留と控。葉は、留、松問、控に一枚ずつ、計三枚使った。縞段竹の水揚げとしては酢酸に切口をひたしてやる位のものであるが、酢酸を使ったにしても、肝要なのは手早くいけ上げるととである。八月の生花としては作例の他代表的なものとして蓮があり七月末から九月にかけて色々といけ分けることができる。蔓梅擬(つるうめもどき)女郎花、リアトリス、朝顔の掛花、珠数玉、グラジオラス、培、桔枚、りんどう等が手にも入りやすく身近なものであろう。他に横、柾木等常緑樹も栴古にはなるが、感一去の間は何となく重苦しい感じである。八同月はお盆休みもあって稽古を休む教場もあるが、その月でないといけられない花も多いので、そんな時には自分で花をみつけて来て独り稽古をやってみるのも良い。日頃先生に頼っていた、とりあわせや、型を自分自身で習って来た乙との復習にもなり、自分のよく覚えていなかった点にも気付くいいチャンスでもある。そんな時の生花は一度向分で写生してみると、いけていた時と迷った目で自分の生花を見るととができるので、自分の長所や欠点もよく分かるようになる。そのためにはできるだけ正確に、全体の構成ゃ、各枝の大きさの割合を・つつしとるよう心がけてましい。、睡蓮、桔梗海芋@ 7 間lイじ

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