テキスト1982
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フ匂。いのだが、白花の海芋は露地栽培でしかも新鮮なものでないと葉の水揚げが悪く、いけるまでにしおれてしまう。その点黄花の海芋の葉はやや日もちが良いのでいけるζとができ海芋の生花も時々は和古に使いた乙乙では花を五本、葉は十一枚用いているが、稽古の場合なら花は二本又は三本、葉も五枚か七枚が手頃である。いけ方は擬宝珠(ぎぼし)の葉組を応用する。花は真、見越、副、胴、留にいれ葉は真、真問、見越、副、刷、胴の沈み、総問、留、留の枕み、控には小葉と巻英を用い十一枚用いている。黄花海芋は大抵は葉と花が一株にして売られているので、葉と花のにいれておいていければ良い。⑦五月上旬から中旬@西日本では四月頃から。四季咲種もあり三月から十一月まであるoG五月下旬から六月初旬(花屋に早く出るものは早咲種)花型⑦小輪三英咲。稀に六英咲もある@中輪三英咲。改良種に六英咲ありの大輪で三英、六英咲を普通とし、変化に富む。⑤花色⑦紫が主で白もある@紫が主で、いけ花としては山や絞りは手に入りにくい。。紅紫、紫、白、淡紅、絞り、定愉、ぼかし等三種中最も変化に富む(朝日百科世界の植物参照)以上が花菖坊に関する私見を並べてみたが、漢名白菖、和名アヤメとよばれた植物が菖蒲(石菖)と混同され、それが更に花菖蒲(ハナアヤメ)となり、現在では花宮浦(ハナショウブ)といわれるようになったのだとした場合現在あやめと称される花の名称の来雌が市に浮いたような疑問として残る。古来「いずれかあやめ、かきつばた」という言葉に表わされるように区別がつきかね、三和の問で混同が絶えなかった花としては致し方のない疑問かもしれないが、私の今同調べた限りでは、明快な解答を得る乙とが出来なかった。折にふれて調べておきたい事である。黄花海芋Yt花向寸:C,/tTi.本・東|枚)花器淡緑色白線入り水盤⑤一品さの制作は株のままの時の姿を頭7

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