テキスト1982
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身近な花秋田蕗紫黄脅1*2花器(あざみ)水盤近藤豊作その秋田路の白い花が真盛りである。東北地方の山中ではようやく雪の下から墓が立ち始めた頃だろう。前川の花とのとりあわせは、いけた円分でも驚くほど鮮やかな配色である。北探は外側がくすんだ緑。内側は白地に田でその校織を充分見せて水をたっぷりはると清々しきが倍加する。そしてい米客を待つ山にこんな花をいけておけば、心の乙もったもてなしの一つになるにちがいない。陪の花も気に入った花器き立て役の花をそえていけると、庭に咲いていた時よりも数段美しく見えるものである。乙んな感じのいけ花では配色で大体の調子がきまってしまう。形で見せるより、色で見せるいけ花だと言える。余分な色をまじえないで、あっさりいけてほしい。青葉が美しい五月は野山に自生する美しい花にも随分めぐりあう季節である。野前を主に前の類も各地K見られる。狸々袴や薯義は京都の同四の山地にはど乙にでも見られるが近頃では山草や野草も鉢植で売られている。小さな鉢なので、うまく使えば、いけ花として楽しみ、その上来年の花を待つζともできる。色彩豊かな野山の花の中から、自分の好きな花を見付けるのに良い季節である。ι何か一種ひ7G。ここではデージーをそえて、黄のいmm位のものである。その(次ぺlジ)パンジーの紫はビロードのような一種独特の濃密さをしている。紫というより黒に近く、乙れがもっと大きく茎も長ければ、と思うがせいぜだから低くかためて黄色のパンジーと一緒にいけて紫の色をより効果的に見せようとするととが多い。又乙の紫はあまりにも濃すぎるので葉の蔭になるとその美しさを発揮できない。そして挿しそえる葉の緑もなるべく明るいものが良いようであパンジーをひき立たせ、羊歯の葉は面としては大きいが軽やかな感じなので小品花として、色彩の上でも、形においても明快ないけ上がりになっている。パンジーは食卓のいけ花にも向いていて、シャンペン、グラスに黄と紫の花に、パセリをそえる位で春の夕食の一時を豊かな気持で過ごすことができる。紫を三本、黄色二本にパセリは隙間かくしの分量だけあれば良い。或は小さなガラス鉢か灰皿ならもう少し分量をふやしていける。ガラス角皿花羊デパ器歯lン、ノ、ノI I J-. 2 !#]

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