テキスト1982
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濃く艶のある真紅の壁面に光沢のある石炭を蚊きつめた強い花山を完全にいかしたいけ北である。マン、グローブの地中制限は左前方から右後方まで約3mあるので写真で見るよりもっとのびのびした感じでアダンの固まりがそれほど大きくないように見える。ここにいけたマングローブは八重山ヒルギと青い州州相応である。太い部分が地中根、上にのび上っているのが呼吸根で、幹から海水中の地中川収まで蛸が足をひろげたような形になってつながる。アダンは州制では防湖林として重要な植物で品中どこにも見られる。実は大きなものではmm近い。太いもの、重いもので構成しながら何となく柔軟で、乾いた感じのしないうるおいのある花である。素子は近頃大きな花判にまともに取組んでいるととが多くなったが前述したような特徴を感じる。色彩をひかえながらしなやかな力強さや強りが出ている最近のいけ花は興味深い。八重山ひるぎアダンの実ニッパ榔子の実観賞用小型パイナップル花器・竹内真三郎作しなやかな強さ素子の花2

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