テキスト1982
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生花花控l刑l真胴胴|花一本葉五枚真l花一木葉三枚葉三枚葉二枚先を向けて生長する。その姿をとって葉組の約束事としているのである。二花三葉の場合は真と副に花を用い、真三枚、刑五枚、留三枚の三組を花の前に挿す。一株の生花の中で形を構成する最も重要な葉は両図共に真、副、留の⑨をつけた葉である。それぞれの使い場所に向いた築を最初に選び出しておけば、その日の一瓶の姿は自ずときまってくる。但しそれはその日手にした一把の杜右をほどいてみて、変った葉があればそれが生かせる花型が生まれてくるのであって、素直に葉に従っていけるのが良い。真、副、留の主役になる葉が決まったら、その葉の特徴を充分に生かせるようにする。主役の葉の次に長い葉が強過ぎると全体の花型が鈍重になり、反対に弱すぎると貧相な生花になる。一把の中に相当多数の葉があるが、ぴったりした業組を作り出すのには葉選びが悦主でなくてはならない。稽古を重ねる事と一回ごとによく考える以外に上達の道はあり得ない。来月は古くから岡山県花伝えられている杜若のいけ方を紹介したい。五葉土ιk’ 7

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