テキスト1982
31/152

花器トルコブルl深鉢リリス水仙の生花の次に同じ彼岸花科のアマリリスの稽古をするが、同科とは言っても随分趣の違う花である。水仙と違って江戸時代末期に渡来した花なので、生花としての約束事も各流まちまちである。紫苑のように葉組の後に花をさす流儀もあるし、花を中心に葉を三方から凶むという流儀もある。いずれにしても葉で形をきめる乙とには変りはない。アマリリスの花茎は薄い筒状で柔かいので切口を針金でまき、剣山の挿そうと忠う場所に割箸をしっかりっきさしておき、そこへ花の宅をかぶせるようにしてとめる。花は葉よりも相当高くいける。乙れはアマリリスの自然の姿でもある上に、大輸の花が葉組の下に咲いたのでは盗が悪くなるからである。従って花は真の他には副又は胴までの高さで使いたい。需には低すぎて満聞になると某が押しのけられるようで見苦しい。花屋から届いた花はいける時には菅ではあるがどの花も二、三日すると満聞になる。苦の時の大きさだけしか考えずにいけると全く見苦しい花になる。有薬はとくにひどい。手本に七木もいけられているのを見ると聞いた時はどうなるかと他人事乍ら気になって仕方がない。曹が満聞になった時その体積は確実に叩倍以上になっているのである。アマリリスアーマ7

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る