テキスト1982
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花器染付三足水盤万年青の生花では葉の使い方に色々な名称がつけられている。露受葉、実聞い、風間い、或いは実うけ葉等万年の可愛い赤い尖を守る心持をζめた名称。立ち葉、中葉、砂摺葉、遺追い葉(やりちがいば)のように山山性を表現する名称がある。父に初めて万年の生花を宵った時いける業数によって点る時は刷が露受葉になったり風間いになったりするのが何とも面倒なものだと感じたが、昔の人が万年青の自然な盗を見ながら、乙の葉数でならとのあたりに実が来るようだから、とζへ夫聞いをつけてやらなければ克が傷むな、と巧えて、そんな名称や型が山来止がって行ったのだな、と思うようになってから、その名祢に愛昇を覚え始めた。この万年青の生花は父に習ったものと少し述、つが、桑原の古い唱の一つで倉敷に残されている。乙の型を残して下さっている一川行正以氏も万年青の牛長については随分詳しい。何故乙乙へとの葉をつけるのかという説明も、株の分かれ方も事実に即していて分かりゃすい。万年背の些花も業数を多く、又林を分けていけるのには、約米干の変化も多く、それを守りながら円然で良い形にいけるのは難しいが、九枚と実一つなら型も定まっており、新年の生花としてもふさわしいものだからいけてみる乙とをすすめる。高年青10

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