テキスト1982
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松赤松葉五下部が少しゆるんだだけで枝先は1m位動いて簡単にバランスが崩れて倒れてしまう。その上一度組立ててから分解して会場に運びとんでから組みなおすのだから釘では正確なことは望めない。大事な所は叩聞のボルトで留めている。だから会場で組みなおす時はボル卜の穴をあわせればよいだけなので確実な上に組み上げられたものは一木の松のようにしっかり立ち上がっている。会場で組み上げた立花の枝の上に人が乗って作業していたが倒れもしなければ全然ゆるみもしない。物理的な重量配分と机上げ資材の撰択を充分配慮しなければ手間ばかりかかって不恰好で不安定な花になり到底このような大立花は望めない。立花としては最大級で江戸時代に奈良の大仏殿の前に一両さmmの松一色の立花が立てられた記録があるが幅聞いていない。ζのような大立花を立てる乙とが山来たのも、よく考えてみると流内の皆さんの、それを求める気持がいつの間にか私にったわっていたからに違いない。この門出の松一色の立花を立てさせて下さった皆様に感謝する次第である。π(・正真||五葉松副・前崖・控・流枝・見越し||黒松花器||臼前11文人松mmというのは松黒人文松11

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