テキスト1982
126/152

中間「いけばなの四季」から昨年の二月号で盛花の基本花型を解説したが、瓶花についても多くの質問が寄せられているので、教えるについても説明しやすく、各基本型の違いがはっきりするよう図解してみよう。今月号では斜体の五型を解説し、次号で立体、垂体の五型に移る予定である。一、各枝の役割り瓶花(投入れ)で、最もよく使われるのが斜体である。各校の役割は昨年二月号でも説明したがもう一度くり一定してみよう。一副が左になる左勝手で統一する。名称は盛花と変りはない。①瓦左後で直立、或いはわずかに前傾するυ一瓶のいけ花の中心になる柱のような役目をするが、最大の枝ではない。最大の校は各主型の主枝である。留主型の場合留が主枝であり胴主型では胴を主枝とする。其主型においてのみ真が主枝であり最大となる。②副真の前で左勝手の場合は左斜前方に張り出し、左側の型をきめる枝である。副の前にいけられていて、前方への張り出しと共花、左前部の水際をととのえる役割をしている。従って業のたっぷりついた枝が使われている事が特徴といえる。右側の前部で右斜前に張り出させて、同時に右前部の水際をととのえる役目もおわされている。刷と同じように葉の多いものが良い。留の後で布側の色どりをつける役割をしている。直立させるか、やや右前にかたむけていけられている。右側の一番後で奥行をつけるため忙いけられている。だから細目の枝を中間より低くいけである。直立しているか、やや後にかたむけていけられている。二、瓶花斜体①斜体副主型斜体において最もよく使われる基本花型である。立は低く前立させ、その前に大きく左斜前にさし出す型で、校物をのびのびといけるのに用いられる乙とが多い。又しなやかな草花や葉物の柿姿を見せるのにも向いた花型である。どの花型にも共通するととであるが主枝(問主型なら留、胴主型なら胴)以外の校は主校をひき立てるようにいけるととが基本花引を新古す④留⑤巾問⑤控る大切な目的である。例えば留主型をいける場合、真副刷といける順序で枝をえらび、残った枝の中から留を探し出すようでは良い明主型はいけられない。留主型に向いた閣の枝を、他の枝との調和も考慮しながら最初にえらび出しておくことが鉄別である。②斜体制主出乙の型では良一副は少し低くおさえ胴はやや左斜前向に長くはり出させる。一木の枝で充分なものもあるが草花を胴主型に用いる場合には長くっき出た胴と副の聞が大きくあくので補助枝をそえるととがある。斜体胴主刑を左拙から見た凶のように胴の主になる校の後にいれる附②のB副真①川副真①斜体留主型斜体胴主型と似るが、胴は斜前に出るとはいうものの、打(前に山すに近い。留は右斜前約必度位の方向に向ける。期mと胴の山る方向を花瓶の上から見ると図③Bのようになる。とのようK各枝にはそれぞれの役割の特徴があることをよく覚えて各基本型をいけなければならない。④斜体中間主型中間は色彩を主に考える乙とが多い枝である。副で左側の形をととのえて中間には美しい色の花を配置して形と色彩とがまとまるのだが、中間主型では色彩が主になり、その色彩を中心にして形をまとめるといったいけ方となる。そ乙が似たような型の副主型との追いである。⑤斜体其主型斜体においては擁花、瓶花共花賞(主型はあまりいけることがない。というのも、真は直立させるというのが原別である限り、直立した真が大きいと、立体花型と大差なくなり、仮に真を斜左に倒したとすると斜体副主型と変りのない花型となる。「いけばなの四季」にも掲載されている花刑十んであるが、斜体では必要のない花型とする。(以下次号)瓶花基本②問中面l真由l② B① ⑤ ③ n ① ④ (斜体胴セ型を績からみる〉B② 10

元のページ  ../index.html#126

このブックを見る