テキスト1982
113/152

瓶花基本型(左勝手)・矢科講二木山竜胆控矢位一内薄中間・内竜胆杜鵠草(ほととぎす)・白竜脳ji−−白竜胆:::鬼百合花器::::・竹篭薄は九月になって穂が出はじめると少し聞のびしてくる。矢筈薄や縞薄もその頃になると白い部分が黄ばんでしまう。そして花屋の薄は野生の大きな薄の上の方だけ刈りとってきたものが多くなる。郊外に住んでいれば手頃な大きさの薄が手に入るが町住まいの我々は花屋に頼らざるを得ない。篭には竹の落しをいれ剣山を枕めた上でいけはじめた。薄からいけはじめる。薄は横姿にすると葉が前後に出ていけやすい。横姿で少し左右に傾けると葉がなびいて美しいうねりを描いて交差する。一本か二本だけなら左右に葉を開いたととろを正面から見るのも美しい。二本の薄をそんな形にいけておいて花瓶の口に百合を一輪正面に向けていけておく。明るいいけ花である。だが基本的には上図のようないけ方で格古する方が良いと思う。矢筈薄は適当な長さに切ったら下の方の葉を二、三枚はずす。他の花の葉にかかっていけにくい。真は直立させて葉を前後に出す。副は左に傾けると曲線が出る。二本大きく葉をうねらせて重なりがないよう捌く。胴の白竜胆(しろりんどう)の前に杜鵠草(ほととぎす)をいれて水際をととのえる。鬼百合はこのいけ花の彩りとして大きくいけてみた。斜体副主型留)II司副真9 I〆~/十一\\

元のページ  ../index.html#113

このブックを見る