テキスト1982
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守主手rjl\蔓梅擬(つるうめもどき)は垂体の栴古に最適と言える花材である。夏から秋にかけてどこの花屋でも用意されているし、とりあわせも菊や鉄砲百合等で充分良いいけ花になる。見梅擬は瓦の聞は緑色、秋口にやや黄色味をおびた殻をかぶっているが、いけた翌日にははじけてくる。はじけると巾の実は相当きついオレンジ色なので、とりあわせる花の色はよく考えた方が良い。乙の作例では淡いピンクの菊をとりあわせている。殻のはじけた時の色を考えての乙とである。花屋の店で殻をかぶっている時の色でとりあわせをしてはならない花材である。そして花屋を通して手にいれる些梅擬は野生のものと違って充分すぎるほど実がついているので、強いオレンジ色がそのいけ花の色の主体になるのだと考えるべきである。留主型では留に最も大きい枝を使いたいので、それに適した枝を先にきめておく。この作例では副の蔓梅擬からいけはじめた。そのままの形で安定したのでT字配はかけていない。胴は右にはり出してから前の方に出てくるのでT字配りはしっかりかけている。留の枝は右側にくらべて写真では少し軽く見えるが、主枝から分かれた校が長々と、前後に開いた大きくのびやかな琵梅擬である。枝先から最初の分かれ枝は後に大きくなびき二番目の分かれ枝は前にはり出して先が左右に聞いている。根元で分かれた枝の中程からも前に下がる枝が出ている。副側は少ししまった枝、留には伸びのある枝で左右の釣り合いがとれた所で菊をいれる。三本の菊は葉をきれいにたっぷり使う乙とが大切で、沢山の葉の一枚一枚がはっきりときれいに見える時は上手にいけられていると思っていい。胴は卸価位の長さの菊を低く前に倒し、真は後で直立させる。中間はやや前傾させ葉をさばく。控は蔓梅擬の小枝でよい。、rーマ〆瓶花基本型垂体留主型(右勝手〉援!議多真……・・・・・菊副……・…ー克梅擬)]同・・…・菊・蔓梅擬留…・…・蔓梅擬中間……・…・・菊控…・…・・蔓梅擬(花器・焼締褐色花瓶)8

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