テキスト1982
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八盛花〉斜体真主型唐胡麻の茎はきつい紅色をしている。とりあわせによってはその紅色が一層毒々しくなる。大輸の黄菊はとくによくない。素直にとりあわせられるのは白を少し使って配色の媒(なかだち)としピンク、紫と淡色でまとめると店胡麻も美しく見られる。乙の作例では花器も内側がピンクで外側が灰白色なので全体としてやわらかな色彩にいけ上がった。唐胡麻は葉が多い。そしてその大きな葉も破れていたりするので良い葉だけを一本で二枚ぐらい残してお『ゐ。真に一本、副に一本、副の左下のけば良い。いい場所についている葉でも破れているのは先にとってしまってから枝の見所を考えるようにす方に出ている葉を胴花見立てた。充分葉を整理された茎は他の枝物のように形を作るだけの役目ではなく、色どりとしても使われているので他の花の色をそとなわない分量でなくてはならない。右のトルコ桔梗の分量に対しては真、副の二本と聞においた小さい枝くらいで充分だと思う。トルコ桔梗は留を低く、留で水際をまとめてしまうつもりで紫のトルコ桔梗を短く挿し、そのすぐ後から三輪花のついたのを右斜前にさし出した。乙のいけ花の色の中心は、中聞に集まっている。紫、ピンク、白と留の上から後にかけて7輪挿している。そして膏を一輪控Kいれた。唐胡麻のような強い色の花材を家庭に持ちこむ場合には充分配色に注意して、その独特の紅色を楽しんで眺められるようにしたいものである。基本型11 留真・副・)!同留・中間・控−唐胡麻トノレコ桔梗J.t ~

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