テキスト1981
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白カーネーション板屋、ー;(ふちが紫色)楓(イタヤカエデ)(ダlクグリーン肩壷)イタヤカエデは板屋楓と書くのだそうである。葉がよく繁って板屋、つまり板屋根のように下に居ても雨がもってとないζとから名付けられたとい・っ。日本の楓の中では最も大きな木になり、日本全土に広く分布している。撫(ブナ)どと並んで主要木材樹種になっている。材木として使われるくらいであるから相当大きな高木でる。蝦夷(えぞ)板屋、赤板屋、鬼板屋の他にも板屋楓は多い。いけばなに用いられる板屋楓は、板屋名月(イタヤメイゲツ)等で、本来の板屋楓ではない。天狗の団扇(ウチワ)に似ているので羽団扇楓(ハウチワカエデ)ともよばれている品種である。富士山の麓にも多く新緑の頃も紅葉の季節も美しい。家の庭にも板屋楓は二種小さいのが植えてある。板屋名月と大板屋名月であるが、カーネーションはとりあわせたのは大板屋の方である。大きな葉は巾が日佃以上もある。今は緑が若く明るいので、乙のカーネーションはよくあう。花器の、ダlクグリーンから、若葉のグリーン。その上の方に紫で細くふちどられた白いカーネーションという配色は、適度スプレーカlネlヨンの使い方、桜、樺(カパ)なもなmmにに明るく適度に落ちついたとりあわせといえる。カーネーションは小型で枝分かれのあるかわいい種類のもので膏も多くついている。曹はあまり多すぎると聞いた花の邪魔になるので開花しそうにもないものを切りとって形をととのえ、いけやすくしている。板屋楓の葉は前に三枚、後の方に二枚と合計五枚いけている。先に板屋楓をいけておき、カーネーションの奮を整理したのを4本、前後と左右に茎の向くままに挿している。整理して切りとった曹は小さなグラスに短くいけて開花するのを待っている。桔梗(キキョウ)なども整理した曹は捨てずにそうしておいてやると小さな花が何日目かには咲き始める。カーネーションや菊等で脇芽をとらずに沢山咲かせたのを花屋では、スプレイ菊とかスプレイカーネーションとよんでいるが近年よく手にする花材であるuひと頃ミニパラで花を何輪もつけたのもあった。草花で枝のあるものは枝の出具合をよく見きわめていけないと、どうしても雑然とした感じになってしまうものである。枝が交差しあったり頭の高さが揃って奥行がとりにくい。同じ菊やカーネーションの一輪物とは別の花だと思って扱うべきであろう。一輪物を数多くいけたのとは又達った感じにいけ上る筈である。~-組制町、ソ3

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