テキスト1981
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玉縞君羊太子歯蘭蘭表紙牡丹生(くんしらん)(しまふとい)(たましだ)黄土色横長水盤君子聞は強いオレンジ色、しかもかたまって沢山の花をつける。葉も平たく大きい。重い感じの花である。従ってとりあわせも君子蘭につりあう強く、しっかりしたものになる乙とが多い。縞太薗は軽くて細い。いけておいても部屋の中の風で形が変ったりする。ふつうの太閤より白い段が入っているので一層軽やかな感じがする。本来君子蘭の重量感とはあわないが両方一緒に手にとってみると色は美しい。いくら色のとりあわせが美しいといっても君子蘭二本に縞太闘を普通いける木数では間にあわない。印本ほどあれば君子聞とつりあっていいいけばなになる。そうしていけあげてみると鉢植えで見る君子蘭よりも、数段明るくかわいい花花見える。君子闘の濃緑で幡の広い肉厚の葉は、いけばなとして一緒にいけるのに向いていないように思う。同様に花と葉を一絡に使いたくないのがストレリチアである。又四月頃には椿の花は美しいが葉は生えかわり時で色が悪く形もよくない。そんな時葉だけは別の椿のものをつかう。葉と花は必ずしもつりあっていない。花の重さ、軽さの花牡丹の牡という字はいうまでもなく「オス」のことであるが、同時に強烈で重厚なという意味も含んでいる。丹という字は「丹砂」。すなわち絵の具の赤の原料である。だからもともとは「強烈で重厚な赤い花」というので牡丹と名付けられたものらしい。白やピンクの牡丹より強い赤の方が本来のものであろう。だが、私達は白やピンクの牡丹の方を好んでいける。原産の中国での命名とは違った感じを受けとっているように思う。白の大輸を真に。は葉で形をとり、留と控は一株のうちの下枝でおそく芽をふき出したのを使っている。牡丹や有薬をいけるについての泣き所は、葉を沢山使いたいのに水揚げの悪い点である。古来立花にもよく使われるが、牡丹の水揚げの方法に関しては多くの伝えがある。伝書の内容については、まちまちであり、切る時刻も、朝がょいとか、夕方がょいとかどれに従ってよいのかわからない。共通しているのは切口を焼くととぐらいである。それよりも、まず大切なととは、一川はピンク。胴10 イri

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