テキスト1981
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JJHBU F弘10カJシンビジュlム葉(薄緑ラセン紋水盤)白鳥の首を思いおこさせるような花である。白い花の優美なやわらかみも、宅の水々しく女性的な曲線も見る人をやさしく、などやかな気持にしてくれるυ私達の好きな花の一つである。展覧会でもどこかに一瓶は必ずいけている。茎は長くとっていけたい。海軍を短くしてしまう人は白鳥よりアヒルの方が好きな人に違いない。短くしてしまっては海芋の優雅さがまるきり失われてしまうυひどいのは海芋を花首だけにして、しかも花びらをおしひろげたようにしていけであるのを見ると何とも痛々しい思いがする。好きな花だけに人一倍そう感じてしまうのかもしれ乙のページではシンビジュlムの葉ととりあわせてみたが、四月の半ば過ぎ頃にこんなさっばりした花がほしい。花器は直径必佃、白いうずまき状の線が入っている。花器の色もふくめて白と緑だけのいけばなである。海芋は茎がやわらかいので直立に近い姿にいけないとすぐ倒れてしまう。剣山も針の長田の乙まかくつまったものがよい。そして掃し直しのきかない花と思って一度で位置をきめしっかり剣山にとめてほしい。投入の場合でも傾けすぎると花の重みで茎がつぶれて折れてしまう。シンピジュlムの葉は球根のままの一かたまりをいけている。広い水盤に下の方の茎を見せていけた時は必ず剣山かくしの小石を用意しておいてほしい。市街地でも百貨店の屋上の金魚売場に行けば手に入る。花をいける時の小道具も少しは買っておかねばならない。花の使い方の好ききらいうす緑の地花二L6

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