テキスト1981
42/156

ァ、不モ、不デンドロピュ!ムの葉(色ガラス花器)アネモ、不、パンジー、チューリップ。いけていると、春そのものを手にしたような気分になって楽しくなってくる花である。花にはそれぞれ古代の神話、伝説、民話がありそして詩や絵にとりあげられて何世代かの長い歴史を重ねてくる聞にいつしか、その花に対する潜在的な印象を持つようになっている。乙のぺlジでとりあげた花は輸入され、我々に親しまれるようになってからの歴史は浅く、大ざっぱに西欧趣味的な花としてしか感じられていない。梅や椿に対するほどの感情の砧みかさねがない訳である。そんな花の場合とりあわせさえよりれば自分の好きな花がいけられる。形よりも色の対比の良さを考え、花器にもよく注意をはらってほしい。形の自由さは大切にちがいないが。花にアクロバットを強いているようなのをよく見かける。それは花の面白さを新発見したのでもなければ、創作でも何でもない。素直にいけて、いい花にならないなら私自身の到らなさのせいであると思っている。アネモネとデンドロビュlムの葉のいけばなは写真にとって、ァ、不モ、不が、かたまりに見えるようにいけたがロ本の花は一番前の花から後の花までの聞は釦仰ぐらいある。だから一本一本の花は花びらがふれあっていない。だから実物はある一点から見れば花のかたまりだが視点がうつるにつれて一輪ずつがゆっくりした空間に浮かび上って見えるようにいけている。四月の暖かさK花を束のままいけたりしたら花がむれてしまう。{アンドロビュlムの葉は小鳥がつながって、と色の対比2

元のページ  ../index.html#42

このブックを見る