テキスト1981
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薮v4春マ。。一般にハンノキと呼ばれているが正確には乙のぺlジのものはヤマハンノキである。砂防用の他、渓あいのワサビ田に日蔭をつくるのに植えられたりしている。田のあぜに植えて稲かけに利用している先が乙ぷだらけのような木があるが、それがハンノキであるοヤマハンノキには松笠を小さくしたような、乙げ茶色の実が出来る。花材として利用するのは乙の実で、洋花にも和種の花にもよくあう。アイリス3本と薮椿をとりあわせていけているが、右Kはり出した榛の木に対して、左につりあいをとる枝としてアイリスをいけている。榛の木と紙椿には明るさを与えるためにもアイリスのような花が必要であろう。アイリスの他に季節の花として水仙、フリージヤ、すかし百合、小形のシンビジュ1ム等他にも稽古に使える花が考えられる。又叩ぺlジのとりあわせも、満作には他に色々とうつりのよい花もあ一一月が終って三月になると手に入花の糖類が随分多くなってくる。、る春嫡漫の四月より早春の三月の方がかえって花が豊富なくらいである。持っている花がある乙と。それは心豊かなものであり花をいける楽しみもそ乙にあるのであろう。てくれて、いけばな展のいけとみの前日、深夜高速道路をとばして、夜明けを待って切ってきて、そっと置いといてくれたりする。いい加減にはいけられない花である。先月号で「花は足でいけろ」という乙とについて少し書いておいたが良い花屋は私達の小範囲しか及ばない足をつんと広げてくれる役をしてくれる。自分の家の庭の花は惜しくて中々切れるものではないし、野山に出かけても他人の山の草木をそう簡単に無断で切るわけにもいかない。雑木雑草ならかまわないだろうが相憎といけばなになりそうなものは良いものなのである。都市近辺の所有のはっきりした野や山にはいけばなになりそうなものはほとんど取りつくされている。ぞんな現在良い花屋は大切にしたい。自分の店の花に自信と誇りをもっている花屋は儲かる花を手にいれた時より、他の店にないような良い花を客に見せる時の方が嬉しそうな顔をしている。乙んな花屋が見付かれば花をいける足が大きくのびたのだと思っていい。花は一本いくらでと、お金だけで買えるものではない。花屋忙しても苦労して手にいれた花ほど良い加減ないけ方をしてもらいたくないに違いない。花屋と私達がお互いに勉強し合っていって乙そ良いいけばなが生まれるのである。稽古の花材榛の木アイリス(茶色焼〆角形花瓶)11

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