テキスト1981
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スタlチス枯サボテン大輪アマリリスラスカル、グリーン(灰台色花瓶)(灰青粕一崩壷)宇野仁松作枯サボテンは軽く脱色してあって白っぽい肌の所々がクリーム色をしている。同じような色をした花瓶は掘り出したままの大理石の表而のようである。大輸のアマリリスが乾ききった岩山に咲いたように見えるοいけ上がって写真をとりながら砂漠の事、中近東の風景を思い浮かべたりしてしまう花である。枯サボテンは見た目には重そうだが水分が完全にぬけているので軽い。花瓶の口が小さいので柳の枝をサボテンにくくりつけてきしている。柳の細校一本だけしか花瓶にさしていないのでアマリリスの太い茎も2本は楽に入る。そしてまだ葉をいれる余裕もある。水々しいふくよかな花と乾いたとげとげしい花との対照的なとりあわせも私の好きなとりあわせのいけばなである。地球上の全陸地面積の約Mは砂漠なのだそうである。そζK生育する植物は強烈な直射日光と乾燥に耐えて牛きているο乾燥という苛酷な条件に生育している植物Kは特異な形をしているものが多い。サボテン科やトウダイグサ科のように茎が緑色に多肉化し葉の役割をしていたり、ザクロソウ科のマツバギクのように葉が多肉化してネがほとんどなくなってしまっている種類もある。多肉植物で一番なじみの深いのはやはりサボテンであろう。京アフリカやスリランカの森林に野生するものの他は大部分が乾燥地に生え、それらのすべてはアメリカ大陸の間有極である。サボテンという名前はH本語なのだそうである。江一ド時代Kあらわれた言葉で語源ははっきりしない。そしてサボテン科以外の多肉植物も含めて、サボテンと称されているものも多い。異境の自然J”’ 胡蝶蘭7 ....

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