テキスト1981
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①真②副③胴④留基本花型についていけばなの四季を考える『いけばなの四季』も発刊されて8年になる。その閣私も色々と質問をうけて、盛花、瓶花の基本になるζの本の内容を整理し原則になっている事柄をはっきりさせておきたい。作例に忠実すぎて基本花型の原則的な枝の配列が矛盾しているように見えたりするものもあり、どの枝が何の役割をはたしているのか分かりにくい所もある。まず各枝の役割りについてとの本で原則になっている事をまとめてみよう。(左勝手で説明する)後方で直立する枝である。一つのいけばなの中心になる柱のような役目をしている。真の前で左勝手の場合は左斜前方に張り出し、左側の型をきめる枝である。副の前にいけられていて、前方への張り出しと共に、左前部の水際をととのえる役割をしている。従って葉のたっぷりついた枝が使われている事が特徴といえる。右側の前部で右斜前に張り出させて、同時に右前部の水際をととのえる役目もおわされている。胴と同じように葉の多いものが良い。留の後で右側の色どりをつける役割をしている。直立させるか、やや前にかたむけていけられている。右側の一番後で奥行をつけるためにいけられている。だから細目の枝を中間より低くいけてある。直立しているか、やや後にかたむけていけられている。乙れを盛花にあてはめて考えてみると剣山への配置は第1図のようになる。剣山は長方形のなるべく大きいものが良く、縦向に使った方がいけやすい。剣山は左右に分け、左後から真、副、胴といけて行くのが一般的である。右半分は前から留、中間、控の順にいけると良い。⑤中間⑤控このように各校をとめて行くと、前から見ると第2図の形が出来る。胴と留で水際がおおわれている。は第3図のようになる。胴は前方に低くはうようにつき出しており真は後で直立している。留中間控は第4図のような形になる。真横から見て留は胴と同じように前傾させ、控は直立するか、やや後にかたむいている。各枝の役割の原則をとう考え、立体、斜体を考えていただきたい。斜体だからといって真まで左へはかたむけはしない。真はいつでも直立させておかないと説明がつかなくなるのである。次K同じ図を横から見ると真副胴次に一番よく使われる基本型の説明にうつる。①立体真主型(図5)直立した高い真を中心にいける型で菊、てっぽう百合、南天等真直な形の花を真に使う時によい。②立体副主型(図6真副を同じような真直な花で形づくる場合、真より副を大きくいけるがあまり左へは倒さない。③立体留主型(図7)真と副は立体のまま少し低い自に枝どりして留を長くするが右側に余り長くっき出すと立体らしくなくなる事を注意したい。立体で耕古する場合乙の三つの型を充分やっていただきたい。斜体の場合は(図8)の斜体副主形が最もよく使われる花型である。斜体で真を大きくすると副がひき立たないのである。だから真はしっかりした枝をどっしりと低い自にいけておくと安定した花型を得られる。斜体で次に新古するのは(図9)の胴主型と(図叩)の留主型であるがそれぞれ主型になる枝をひき立たせるため他の枝を少しひかえ自に枝作りするようにしたい。(以下次号)7 図図図図後図〉図奥図後図図中間2 n 10 図4 9 6 面1)3 5 n 8 12

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