テキスト1981
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アイリスで真副胴、菜の花で留控を作る。印度位に開いた配り木に副胴留と右から並ぶ。たら葉が余る筈である。その余り葉の中から副の形をととのえる葉や胴にそえる葉が見つかる。花だけでは形にならない草花の生花は枝どりする時、使えそうな葉を上手に残しておかなくてはならない。水仙や杜若の葉組みなどが基礎的な手法になっていて、あとはその花の出生(しゆっしよう)の形をよく見定めていけて行く。右のアイリスの生花にしても乙のチューリップの生花も、料古の応用と号一守える花である。いわば自分の部屋の花、自分の楽しみのためのお生花である。税制古の時ならとの花は木の枝物の根じめになるか株分けの子株としていける。自分で花を買いに行っていけようという場合あまり手のかかるものを買って、途中で根負けして不充分な仕上りの花になってしまうくらいなら乙んな程度のものを時々、自分のためにいけるとよい。稽古と楽しみをうまく使い分ける乙とである。チューリップの生花アイリスの生花チューリップ(青鼠色水盤〉菜の花白アイリス(茶色方型花瓶)一副と胴のアイリスの長さがきまっ菜の花10

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