テキスト1981
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株分け(分体花型)ののんびりした花である。花器がζの花の感じを大きく支配しているようである。赤土のような色で猿の顔のようにも見える花器。梅のずわえと黄水仙を素直に直立させていけている。ずわえの立て方Kやわらかみがある。ずわえと一般に正しくは「すわえ」であり漢字では「楚」又は「椅」という字で、木の幹から細くまっすぐにのびのびした若枝の意で「すえだ」ともいう。又答の意味もある。水仙は東洋でも昔から好まれ中国でも梅や蝋梅ととりあわせられている。又ギリシャでのナルキッソス伝説は周知のものであろう。肯代ギリシャでは色々な花を神々に捧げたが水仙は農業の女神デメテルに俸げる花であった。黄水仙は白水仙が晩秋からいけ始められてから後界頃出まわりはじめるのと葉があまりよくないので、それほど欲しがられない花である。芳香も強く花首もしっかりしているのだが水仙の仲間のラッパ水仙がそろそろ出始めるので白水仙とはさみ討ちに会っているようである。乙のテキストが発行されて皆様の手もとにとどくのは一月の下旬になると思うがお正月においけになった花とは感じのちがうものをと思ってとうしたいけばなものせてみた。十二月からお生花の基本的な研修の講座をはじめました。ごく基本的な乙とを復習しながら、お生花的約束事の説明、うまくまとめるのにはどうしたらよいかの理論的な解説をしております。X、お生花を御教えになる時の参考になることも折にふれて説明しています。会賀は月五千円で半年分(三万円)を前納していただいております。御希望の方は御申込み下さい。盛花、投入の方の研修講座も三月頃から開く予定をしております。かよう会とは迫って、乙ちらで用意した花で色々な株式の花を勉強していただくような研修会です。二月初め頃までに細目をきめてお知らせしようと思っております。日時H毎月第三木曜日場所H六角烏丸桑原冨春軒教場指導リ桑原隆吉A令官午後一時から五時迄絵で説明したり、生花研修8

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