テキスト1981
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白リアトリス鉄線竹花器濃紺ガラス器白リアトリスは淡紫色のリアトリスよりずっととりあわせの楽な花である。淡紫色のリアトリスは緑の部分が目立ちすぎる上に他の花と中々色がなじまない。時には蛍光色のようで嫌な色にも見えて私の苦手な花である。白花の方がいけよい花としては竜胆(リンドウ)なんかもその一つであろう。紫の鉄線と竹の枝先とをいけあわせて見たが色調のととのった花である。リアトリスは直立させ、鉄線は支えの棒をはずして、リアトリスにからませているο軽い花なのでリアトリスの茎に少しひっかけておくだけで充分である。花器は濃紺のガラス器だが、乙れ位色が濃いと中の剣山や茎が見えなくて大変使いやすいν何となく買って来たのだが随分役に立ってくれている。乙の花では下の方に竹の葉を使っているが、代りに白い斑(フ)の入ったデッフェンパキアの葉、でもいいしアンスリュlムの葉花代えてもかまわない。実際に私もこの竹の葉が枯れはじめてからはアンスリュlムの葉にかえている。稽古の場合なら枯れやすい竹より他の強い葉物を使って頂きたい。色々と九月の花をとりあげたが、テキストを参考に初秋を楽しんでいただきたい。11

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