テキスト1981
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』Fピンクカーネーション4ポピlミリオクラタス真赤なガラスに金色の枚様がついていて随分u派手な瓶む父がイタリーのお土産に買って来てくれたものである。ピンクの花がよくあう。カーネーションもζうして写真におさまればそれほどいけにくそうにも見えないが、投入で一種挿しというのは中々うまくまとまらない。短γ\花をかためていけるなら楽なものだが、それでは紙をまるめて花瓶の上にのせたのと変りがないみたいである。少し霊そうな花で菜がたわんでいる姿を見せていけるのも良い。盛花の場合なら剣山に直立させていけられるが投入の場合そうはいかない。又カーネーション一種挿しは水際が整えにくい。どうしても花瓶の口の前方K二輪か三輪花をもってとなければならないが花瓶の口に直接花がくっつくようないけ方はやめてほしい。花瓶の口から日個以上は前につき出していける。その方が花全体の姿が軽やかに見える。花が前の方にあると目の焦点がその花に集中して央の方の花瓶の目のあたりがぼやけて見えるので水際の茎の集まりがそれほどはっきりしなくなる。水際の作り方の要点である。亡父のベネシャン.グラスユlも長くいけたい。カユlの首だ一頃ζんな日が二つついていたりする変型花器がよく使われていたが此頃はあまり見かけない。陶芸の方にも流行というのか、その時期のファッションのようなものがある。ひどいものもあるが乙の花器は粕もよく形も整っているので年月がたつでも使える。ポピ!とミリオクラタスをいけたがポピlの茎の線は葉がなくて一本一木が勝手な曲がり方をしている。緑のやわらかでたよりなさそうな感じで、先端の花くらいの重みしか支えられそうにない。だから花だけ短かくいけるより茎を見せていけた万がポピlらしさを表現出来る。茎を生かす花としてガーベラ、カけをいけた花を見るといつももったいないなあと思ってしまう。初年位前の事だが神奈川県の秦野という町の丘陵地に暫く居た乙とがある。丘の上一面見渡す限り穂の長いビール麦の畑だったが、その一画(百坪以上)に何の為に植えたのか分からないがこのポピlが満開花咲いているのを見たととがある。赤オレンジ、黄、白、ピンク。麦ののびのびした緑。青空の下の夢みたいだった。流行と花器'\,, 、、6

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