テキスト1980
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後2時より始まりますが、稽古日の家元の教場は毎週土曜日です。午ことですから毎週花材が変ります。正午ごろ花屋が今日使う花の見本をMけてくれます。その日にある材料をとり揃えて見せてくれる訳です。その中から配合を指定してきめた取合せで本番の材料を総数持参することになります。つまり花屋まかせの取合せはないわけです。盛花瓶花の材料と生花の材料にわかれる乙とになります。いよいよ稽古が始まる前に、お手本の花を一瓶活けて稽古場にそなえつけます。それを見て各自活けるととになるわけです。花材費は一瓶一(瓶花)シマカヤタメ卜モユリ(生花)カキツバタシモツケたてじまのあるシマガヤにためとも百合の副材。畑で栽培のススキですから水揚がよろしい。タメトモユリも新鮮な材料で中開の花が交っています。少し大型の瓶花ですが爽やかな感じの瓶花となったυ生花には〜口氏咲きのカキツバタ、実000円という乙とになっています。。6月刊日が一本ずつあります。主株にカキツバタを入れ、留の株に紅色のシモツケをつけ(盛花)(生花)サジギボウシ一種シラボシカユウ(黄花)に紅色日本有薬の副材υカユウK紫菖蒲がよかったが前々固に花菖蒲だったのでシャクヤクをつけるととにした。シャクヤクが新鮮で水揚よく次の土曜日までもったν開花して美しかった。生花のサジギボウシを寸筒入れにする。九枚三花の生花を活けた。(盛花)(生花)ニシキギ小菊黄色の百合、トルコキキョウの紫色の花が配色よく美しい。アリアムの細い直線の茎を前後に挿して全体立体調の盛花を作った。新鮮な花材だった。生花のニシキギは(雌)葉がいっぱいついていて柔かい質の材料でありながら葉が多く意外K活けにくい材料だったと思う。る。。6シラボシカユウシャクヤクアリアム黄スカシユリトルコキキョウ(絵はお手本の写生図)@6月却日月引日瓶花盛花でいちばんむずかしいのは配合です。活ける形、造形の技術もむずかしいものですが、材の調和、と乙に大切なポイントがあります。和古中に幾たびとなく新しい花を活け、そのたびごとに変った配合の花材を活けることになるわけですが、習う人達は、その配合についての知識をつみ重ねてゆく乙とになります。そしてその知識を身につける乙とになり、やがて自分みずからが花屋で花を買う態度を会得する乙とになるのです。習い始めから幾十年の練達を重ねた人達さえむずかしいのは材料の配合なのです。その人の好みも教養もあらわれるのは、花材の選択如何という乙とになります。習う人は先生の選択取合せられた花材を平気に使って活けますが、そのときすでに選択された花材ですから、それをよく注意して取材に対する知識を理解する乙とが必要なのです。乙乙に掲載する配合例は実際そのままの例題ですから、その文字の中から盛花瓶花の配合と考え方をよく汲みとって、理解のために役立てて下さい。ζ乙に書くのは、実際の新古場の材料配合です。参考例として意義深いものでもありますし、しばらくζのぺ1ジを書いてゆきます。皆さんの勉強に役立てば、乙の上の喜びはありません。主材と副11 図は6月28日の参考作品写生画教場のいけばなその配合例

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