テキスト1980
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@ガマは山地の沼、湖畔の水辺などに野作しする水草である。細く葉に光沢のある種類を姫がまという。ふといとがまは夏季の水草として生花によく使われる。ガマにコウボ、不、すいれんなど調和がよく、また、との写真の様に夏の陸草をつけて活ける乙ともある。肯い伝統生花では水草に陸草の根じめをつけるときはの中央に飾り石をおく定めになっていたが、現今は、ただ陸草も草花のあしらいとして普通につける。写真の作品は副材にガンピ(朱色の花)をつけた。一応二株挿しに作ったが、ほとんどガマの株もとに寄り添うようにあしらってある。「水陸の別」と称して、@シラボシカユウの生花であるυ花二木を真と胴げ札入れ、葉は五枚、真、副、胴、留、控花入れて花形を作る。七枚のときは真か乙い、総かこいの二枚を増す。留は前方へさし出し前留にする。下部二枚のときは留を右方へきし出し総か乙いを入れ前方低くさし出す。配り木を前後にかけ(真のくばり木)る順序は留刷、胴の花、副真、真の花、控の葉の逆の順序に入れるυ足もとが一つに見えるように揃える乙とに注意する。葉の大きさをよく選んで組合せるととが大切である。葉と花がよく添うよう、控を奥深く入れる様にする。水盤生花の場合は株元が少々すいているのもよい。、入れ生花2作そ⑧ 10

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