テキスト1980
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六月より七月へかけては百合の季節である。タメトモユリ、ヒメユリ、オニユリ、黄色スカシユリ、リーガルリリーなど種類も多いが、アジサイ、トルコキキョウ、女郎花、キキョウなど主たる材料だろう。緑の山木に取合せて紫色の花は配色がよい。すすきにはしまがや、かるかゃなど好ましく、しまふといもやさしく美しい。かきっぱたの返りばなも清楚で爽かに感じられる。雪柳にかきっぱたなど好ましい調和である。な趣味の花である乙とが望ましい。華やかであるよりもきっぱりとした花がよい。新鮮な材料を手早く活けること、淡泊No. 205 \ る。ススキは細葉のものよりも太い葉のものが水揚がよく,乙のシマススキは葉も柔かく水揚がよい。広がって形が悪いが少し大振り毎月1回発行タメ卜モユリシマススキとタメトモユリの二種瓶花であ桑原専慶流シマガヤlと活けると水々しし\/惑じがしていいものである。タメ卜モユりを三本,前後K添えて,褐色の壷lζ入れる。ひろやかにたっぷりして夏らしい感じの瓶花である。編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専慶流家元1980年7月発行いけばな

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