テキスト1980
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c R農器具をうつした篭花器。淡紅椿と菜秤の二種を活ける。意匠的な盛花だが、軽やかな感じがして美しい。また季節咸心があって風雅である。十一月から春二月ごろまでの配合として適していると思う。季節感と日本趣味の梢紹のある花である。普通の壷に活けるだけでなく、折にふれてこの様な意匠的な花もまた楽しい。cまゆみと白椿の二種。紅褐色の丸い壷に入れる。まゆみは紅色の実が群ってつき、残りの葉が黄ばんで渋い情結の中に華かさがあり、古典的な風格のある実ものである。枝振りが広がって形のとりにくいものだが、ひろやかな花形に活けると、またじられる。椿の花葉をひきしめて形をつくったが、索朴な中に品格のよい配合である。一種の雅趣が感3@

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