テキスト1980
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JAVよ去に新鮮に感じられ、生花の材料としてこれらの樹々の枝を活けるととが多くなる。白緑の葉の「ヤマナシ」ギ」の緑の若葉、「ウリハカエデ」の若非、「ヤマツツジ」の若葉など、その他山本の@五月K入ると山木の新緑が自にしみる、「ユキヤナ緑に草花をあしらって水盤に活けると、初ぷの花としていかにも清爽に感じられるものであ乙乙に娼載したのは「ヤマナシ」の制い肢の材料を中化に活けたもので、右勝手の行の花形であるυすす竹の寸筒に緑の木の葉の調和はいかにもすがすがしく、在刀より六月の花として清新に感じられる。とにかく、,ハ刀に入るとやや汗ばむような季節となり、色彩の強い花よりも淡彩的な木の葉のような花材が適当であり、清雅な緑一色の生花など、ひとしお好ましく感じられるのであるυ桜が終わって、つつじ、乙でまり、ぼたんなど、かんぼくの花の季節となり、草花ではカキツバタ、店ナデシコ、新菊、デージー、野菊など、容の草花の季節となる。五月から六月への時期はむし暑く、草花は弱々しく、はっきりとした性格の草花材料が少ない。社丹が終わり、シャクヤクの洋積の花が終わると、いけばな材料にもはっきりとした感じのものが少なく、五片中旬以後はよほど注意しないと、だらりとした平凡な花材を活けるととになる。はっきりとした性質のものを選ぶこと、中途半端な花を選ばない乙と、一年中でも、特に注意せねばならない時期である。草花がいっぱいあるくせに気のきいた花が少ないζの五月から六月、しかもなんとなく暑苦しい時期υ花が少なくとも緑の葉を多く用いてすがすがしい感じの花を活けたい。めて、ようやく夏の花の訪れの季節に入る。六月・七凡、百合のシーズンに入ると山木の新葉もかたまり、緑も色を増して濃き緑の葉蔭に親しみを感じる時期となり、いけばなに使う草木も花葉がしっかりとして水揚げがよくなる。強い色の花も緑の葉の中に見ると、淡泊な感じを・つけるものであるυ暑い陽ざしの頃には、むしろ強い色の花の方が調和するようになるυ淡紅、オレンジ色など中間色の多い五J六月の花は、暑苦しい感じがするものである。五川の中旬から下旬にかけては、いちばん花材のよくない季節である乙とを、私たちは知っておきたい。OムハAK入ると山百合(ささゆり)が咲きはじ@ 2

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