テキスト1980
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花道の古書としても珍しいものだが、「千分流」という流名は、いかにも珍らしく、江戸末期に存在した近江地方の生花の流派であったと忠われる。花型図をみると、遠洲流系統か又は古流系統の形式の様に考えられるが、とにかく、城主自らが執筆されていることは、直弼公自身が生花の練達者であったことが考えられるし、その記録が保存されている乙とは、ま乙とに貴重な文献といえる。今日、はからずも彦根城を訪れて、乙の歴史の文献を見るととが出来たのはま乙とに幸せであったと思う。常時陳列されているらしいから皆さんも是非参観される乙とをおすすめする。(本丸階上展示室Kて)(玄宮園)井伊直弼の千分流生花図彦根川城庭園井伊直弼筆生花園11

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