テキスト1980
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映春のζろ、桃はすでに満開となり、麦の緑の穂ものびて、早いあざみが深紅色のまるいかたまりの北が色を濃くみせている。そんな印象の五月の花で、同HG’’「十L木lvhu村ムギアザミ季節柄、ガラズ器を伎って盛花を活ける。一二月のはじめ今円めずらしくも、グラジオラスの満開の花を杭屋でみつける。グラジオラスは夏季の花だが乙れは制室咲きの照矧であろうυ来一の上端の花まで満聞になっていてまっ亦の花の大輪咲きが群がって咲き実に華麗な感じであるυ花屋でみるグラジオラズは普通は一本の下部だけが咲いていて、上端はつぼみの状態のものが一般で、乙の形は実に面白くない半凡な姿で、活けても仕様のない形である。グラジオラスの面白いのは花畑で咲きすがれの花茎の上端の花が満聞になり、下部の花はすがれはてて栴色に垂れている様な姿に乙そ、形も色も而白さを感じるのだが、隆々とした初季の花の形は、無趣味といってよいほどつまらない姿であって、私は顔をそ向けるのである。さて、乙の写真の様に、茎の先まで満開の花が咲き、しかも新鮮であるのは珍らしいのだが、早速、乙れを五本ばかり花を集団的に重ねて、ガラス花瓶に立て、下方にモンステラを2枚、右柿と前方、花器の巾へ枕めて、亦と濃緑の対照をつくり、その中問に配色として白い洋菊の草花を入れて盛花をつくる。強い亦とガラス器の光沢とが削和して明るい感覚の盛花が出来た。春の盛花ーーーー_..・____.. 一一−種③ グラジオラスモンステラデモノレホーセカ6

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