テキスト1980
41/137

p叫Wノj 。Uカラモモ淡紅オトメツバキチューリップアイリスナタネl @桃の種類の中に「カラモモ」というのがある。唐桃と書くのだが、その木振りがいかにも唐様である。白花と淡紅花との樟別があるが、乙の写真は淡紅色のカラモモに淡紅色のオトメツバキの取合わせで、花器は紅褐色の丸型の廿別である。花器の口もとは直径日センチもあって、横張りにさし出す乙の瓶花に適している。強く枝を前方右へさし出し、その後方に椿を入れた。雅趣のある「文人趣味」の瓶花である。広い床の間の花として、広間の座敷の花として調和のよい瓶花といえる。⑤アイリス、なたねの「分休花噌」の盛花である。花器は横長の小型水盤で、外部は向、内部は婦にせ有色があり、色彩的に花との調和がよい。なたねは最近の材料は葉が柔かく水揚げが悪い。ぷ培によるのだろうが、しおれやすく、よくない材料が多い。その以前は「菜花」といって、雪や新に打たれて咲き山す冬のなたねは、株とも依きとったのを活けるのが伴通であって、若緑の葉に雪やけのした畑町色が交って風雅であり、早者の花として自然の姿を見る乙とができ、雅趣を感じる材料だったが、昨今のなたねは、水揚げも悪く葉がしおれやすい。注意を要する花材である。@二月の点、加茂川堤の柳を切って材料にするu季節には少し早く若ぷも見えない柳で、久、、輸された感じの状認そのままの姿であるο枝振りに変化のあるのを選んで壷花入れ、副材にチューリップの黄赤交色の花をつける。花器は渋い緑色の陶器。柳の細い線条をチューリップの前方へ重ねるのがねらいであるυ前方へ強く山る柳、後方へ深く出る柳の線条花である。チューリップはかなり開花しているが、つぼみの花二本程度を加えたら、と思っているリとにかく存らしい瓶花である。かなり奥深い瓶@ ⑧ ③ 3

元のページ  ../index.html#41

このブックを見る