テキスト1980
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〈生花〉一一月梓の会優秀作この流儀の生花を研究する熱心な人達によって結ぼれた研究会がある、「梓の会」あずさの会という。柔軟な強さをもっ喬木(きょうぼく)を象徴して名附けられた会名だが、まことに熱心な修行者である会員、十数名の人達がζの会がすでに十五年以上に及んでいるのに毎月日集まって家元専渓氏を中心にたゆみなき研究の作品を作って、宵〈塾なる掠求の態度をもちつづけている。乙の作品「彼岸桜」の生花は、二月例会の優秀作で高さ九0センチの大らかな左勝手の生花だが、悠然とした中に精級な技巧が感じられる。豊かな感じの生花である。岩田慶寿作彼岸桜③ 10

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