テキスト1980
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つ,;J ガーベラデンドロビュlムカトレア(小児スリッパとの調和)(ステンレス製の水指し)(ペルシャ花瓶)@ラシャ地で作った子供のスリッパ。紺色に赤色の図案があって幼く可愛らしい。小さい水入れの容器を使ってガーベラを添える。赤、淡紅、白の4輪を配置して小葉を添えて花形をつくる。やさしく美しい。紺色に赤色の図案がしゃれている。居間の棚の上へでも飾るのに適した意匠花といえる。さりげなく思いつくままの装飾である。⑤ステンレスの水指し、nもとが細く長く手が大きくまるく、尖鋭な光沢があって花との対照が新鮮に感じられる。自に紅紫色のデンドロビュlムの花、浪い料の葉とともに、金属器との配色が明快に感じられる。窓ぎわにおいて白いレースカーテンを漉す光りが浩光に、シルエットに見える花の形と色彩が実に美しい印象をもたらす乙とだろう。。ペルシャ陶器の手附花瓶。白地の陶器に青、緑、淡黄、赤褐色などの色を交えて、花と蝶が捕かれている。エキゾチックな美しさの中に南国の民族陶器の感覚が椛れている。カトレアの大輪花2本、控かに絢澗として紫紅色の大輸の蘭の花が首短かく挿されていて、夜会服の女を見るような美しさである。以上の3作はいずれも、形を作るいけばなではなくて色彩の調和、感覚をつくり出すいけばなであるοしたがって普通の瓶花のように造形の変化ある面白さではなくて、心をうつ新鮮な感覚、アイデアの素晴らしさ、それを見ると乙ろに感動がある。洋闘を一本、査に挿す乙とは実に簡単なととであるが、それがぴったりと調和して色調が柁器と一つになり、あるふんい気を感じるような瓶花となった場代、乙れは技術的に手の乙んだ瓶花よりもはるかに優れたものといい得るだろう。私達のいけばなには一輪の椿にも、小品の洋花にもそれぞれ異なった意味において感動がある。私達はそれぞれの美をよく感じとり、さらにそれを作ることを考えたい。。。⑧ ③

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