テキスト1980
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ベlルをかぶせたように覆っ巻頭のオンシジウム、蓮台、カラジュ!ムのいけばなのオンシジウムをオミナエシにかえ、花器もトルコブル!の手付きのものにかえてみた。巻頭の花は蓮台も叩本、黄色の大輸のオンシジュlムを2本と大分上等の花でどちらかといえば「よそ行き」の花。この頁の花はそんな見方をすれば「ふだん着」の花といえる。花器の色は全く異なるが花の方は同じような色あいである。だが蓮台を十木も使うと季節的なものを感じさせるより蓮台の集まりの構成的なものをねらったことがよくわ仇る良さが出てくる。乙の頁の花では蓮台を5本にへらして花の終ったすぐあとの風情をうまくとらえている。どちらも蓮台を主にしたいけばなでありながら、うける感じは全く巡っている。オミナエシは低く蓮台の足もとをり、ふつう使うように立ち姿ではなくオミナエシで初秋を感じさせるようないけ方はしてないが蓮台の方が何となく夏の終りを思わせるような季節感をただよわせている。同じ花材で違った表現が出来る良い例である。花をえらぷ時、とりあわせの種類だけでなくそれぞれの分量の比率をかえることででも感じの変る乙とを知ってほしいと思う。てお(花材)蓮台・オミナエシ・カラジウム12 イ~の着ミんだーふ

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