テキスト1980
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一一日目の朝、ホテルの近くの山の植物を見てまわろうとい来子と食後出かける。ニュlカレドニアは島としては大きいものではないが植物学の方では旧熱帯植物界のニュlカレドニア植物区系に属し特異な植物が多く三つの固有科があるそうだ。ナンヨウスギ属はかつては北半球にも広く分布していたそうであるが恐竜時代の終りと同時に北半球から姿を消しニュlカレドニア、ニューギニア、オlストラリヤ東部、アフリカ南部に残っているそうである。珊瑚海に浮かぶ夢の島ナンヨウスギはこのニュlカレドニアではよく自につく木である。木全体の姿の美しくととのった感じは地中海のホソイトスギを忠わせる。ととろがよく見ると私が今迄見たナンヨウスギとは少し違っていた。私の知っていたのはノlフォークマツという方でノlフォーク島の特産程の方でζれも島の庭園に植えられている。ニュlカレドニアの原産のものは高さ印mにも育つアラウカリア・コルムナリスという方である。葉はノ|フォークと違って枝の先の方だけについている。乙れと同じナンヨ士口子ウスギの中に私達が花材名をアラカリヤと言ってるものにチリマツがある。実際に乙のチリマツの方も博物館の庭に植えてあり住きた緑のアラカリヤを初めて見たのだが太さが5叩の緑の竺はエンコウスギを大きくした型をしている。別に又、エンコウスギかなとも思うようなナンヨウスギも庭木として見られる。熱帯とはいっても別にジャングルがある訳でもなさそうで主都ヌ|メア近くの山からの眺めは実に美しい。ホテルの表山からはこの島の東海岸と西海岸が一望に見わたせる。頂上にフランス海軍の施設があるが庭にブlゲンビレアの白赤ピンクそれにオレンジ色したのが咲き溢れている。この島で最も有用な樹、ニヤウリも見られる。キンポウジュに似た白い花が咲いている。フトモモ科のユーカリに近い極属らしい。今花盛りで自につくのはチュlリップの木。ノウゼンカツラ科だから桐の一族であろう。カエンボクという名で沖縄での花期は3月。とちらでは今が満開。同じように南半球らしさを感じるのはポインセチヤだ。北半球のハワイではロ月が最盛期だが乙乙では今7月の庭に美しい。乙の二種が赤い花では自につく。すでに花期は終っていたがホウオウボクの豆が卸価ほどの長さでぶら下っている。マメ科の植物は随分沢山の和類が育っているがどういう名前であるのか調べているがよく分からない。標本を採集して帰っているが植物の正確な名称を見つけるには手持ちの図鑑では間Kあわない。いけばなに使える植物となると樹木ではアラウカリア(ナンヨウスギ)ぐらいのものであろう。他にリュlゼツランの花柱もよさそうに思える。花物は豊富でハイビスカス、ブーゲンビレア・ランその他品種は多い。この島原産ではないがトックリアブラギリは一度手にいれたい花だ。黄金色に大きく咲くゴールデンカップはホテルの庭で見た。黄色の美しい花にキャンドルブッシュ。これもホテルの庭で別個ほどの花を聞いている。花屋でも見かけないが魅力のある花だ。植物園で日本から寄贈された木瓜を見たがまだ一mくらいのが二本、花はつけていなかったがとの南海の気候で何月頃咲くのか、周囲の花とは大分風情が違う乙とだろう。乙の島では地上の花も豊かに咲くが海底の色彩は澄みきった、全く鮮明な美しきである。乙の海域がど存知の珊瑚海である。オlストラリヤ東北部からニュlギニア・ソロモン・ニュへブリデス・ニュlカレドニアが含まれている。アメデ島の珊瑚礁でも5mももぐれば色々なものが見素隆、−・、,ー−ュiカレドニアの旅10

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