テキスト1980
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初冬のいけばな専渓一月号とはいうもののこのテキストの作品はト二月初めに活けた花である。一年以前の一月に活けておけば、全く一月の作品となるのだが、約一年以前の作品をとり出して掲載するのは気持ちが進まないし、古い作品写真というものは新鮮さがなく婢な気持ちがする。やはり、新しい生花を見て欲しいという気持ちから、この一月号の写真は十二月のはじめに活けた作品をのせることになる。印刷に二週間かかるので、これが皆さんの手許にとどくのは十二月下句になるだろう。少し矛盾な感じがするのだが涼解して欲しいと息う。(12月6日記)はなの水仙をみるようになる。なんてんは瓶花盛花に活けるよりも外・:花の方が品よく見られる材料である。11月下旬には,なんてんの実も色づき,初毎月1回発行桑原専慶流生花なんてん水仙なんてんに小菊というのが一般的だが,水仙がいちばん上品に感じられる。この写真はくばり木を前後にかけ,前方に水仙,後方になんてん二本を入れ,足もとを清楚に作る。編集発行京都市中京区六角通烏丸西入桑原専腹流家元1980年1月発行No. 199 しヽけばな

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