テキスト1979
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R紅色のスイレンの大輪の花。これがこの盛花の主題となっている。ガラス器にスイレンの花だけ1本。実にさわやかに美しい。カユウもスイレンにバランスを考えて低く挿して、葉はアンスリュウムの葉2枚を横位憧に挿して前後に、涸子をとる。色いけばなを飾る揚合に花台を使うことがある。ことに、古典的な花「立花」「生花」には、必ずといってよいほど、花合の類を使う。これは形式というだけではなく、作品の性質上、花台(又は薄板類)を用いないと、花が落将かない、ということであり、立花や生花は花台にのせてこそ、バランスがとれる。ということになる。これは、立花生花などの古典的な花形が花器とともに花台にのせて飾ることによって、凋和する花形であり、性格的に必要であるということでもある。盛花瓶花は自然調の軽やかさが主体となって作られる花であり、花台の重厚な感じよりも、薄板地板などの淡泊な感じが晶和することになる。この月号のテキストには、手持ちの花台を写真にとって見てもらうことにした。大小いろいろだが、来几号にものせたいと思っている。参考にして欲しい。彩的な美しい配合である。モダンな感覚の盛花だが、このように、花菜の色を主に考えて、取合せを考えると意外に変った花が出来る。常識的な形づくりでは変った感じは生れない。配合もそうだが形づくりに淵子を変えることが必要。(Nu1) 2DJ R 可瀾冒花か台:こ、

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