テキスト1979
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R今年はじめて見る新しい花材である。沖縄産の植物で「イジュ」という。ヤマモモに似た葉があり、木振りも低木の形をしている。葉をとりさって瓶花に活けたが、なんとなく凋子の変わった材料である。副材は「センダイハギ」という紫花の草花、これは昭和の初めごろに一般に花屋で売られていた初夏の草花で、全く久し振りで見Rイジュセンダイハギるリバイバルの花である。紫花と黄花があってルビナスによく似ている。外面の美しい花ではないが、面白い感じの材料である。この荊花は右方の下部に下がる枝と左方の下にあるイジュの実が花形に特徴を作っていると思う。最近は変わった材料を見ることが多い。取合せも自然、エ夫を要することになる。⑧藤テッセン(亜体)8

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