テキスト1979
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チューリップマーガレット(株分挿)c淡い掲色の水盤に草花二種を活ける。紅色のチューリッ。フに淡黄色のマーガレットの配合。やさしい草花二種の取合せだが春の明るい色彩が感じられて、い趣味の花といえる。祥花をとり合せて生花を作る、という考え方は生花の形式的な作風から離れて、今日のいけばなとして面白い若想だと思う。洋花の中から生花を作るのに適当な花材を生花としては中々よ逝択して、花器も明るい感じのものを選んで活けると、中々楽しいものが出来る。但し技術的にはむずかしい。この月号に生花の写真を12枚掲載した。その中に薄板花台を使っている作品が10作、用いない作品が2作である。日本趣味の花器、花材にはたとえ写真に撮影する場合にも花台に乗せないと調和が悪く、第一、生花の品位を高めることにもなり、また、形が安定する。巻頭に掲載した春日卓と花器(水盤)をみると、かきつばたはこの花器、花台を引き立てるための色彩であり、うるおいでもある。花器花台に重点のあることが理解出来るに違いない。このように生花はその場所にじか置きすることは少なく、花台の類を用いるのが普通である。フリージァの生花」「チューリッ。フ、マーガレットの水盤生」の二作には花台薄板を使っていない。同じ生花であっても洋花の花材であり、現代風の装飾花として、形式的な台の類は使わない方が花に調和がよい、との考え方から用いなかったのだが、これを実際に飾りつける場合には机の上、棚の土、またテーブルセンター様式の敷布などが調和がよいと考えている。紺月号のテキストに瓶花盛花の写真を掲載することが多いが、花台は調和わるく、黒塗りの薄板なれば、ほとんどの場合は調和よく見られ、また、以上にのべた様にテープルセンターのレース布裂れの類など、花を引き立てることになる。地板床や、棚板の場所にはそれをいためない様に薄板や布地を敷くのがよい。薄板花台があってこそ、生花の花しかしこの写真の中に「モンステラ、.... 9亨へ、を、--.... , :—;, ふ.:"9•.. ; . ,. r;, か号・' ‘‘ ~ 響-

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