テキスト1979
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生只I I・化かこの月号のテキストには季節の生花を活けて「特輯号」ということにした。生花は技術専渓的にきびしいものであり、伝統芸術の性格としてこれは当然のことだが、草木をもって花形を作るという技巧的な考え方が、ともすれば枝葉花をため、曲線状に形を作ることに興味をもつあまり、その行きすぎた技巧が品格を失うことになりやすい。生花は船然とした花形作成の中に、高雅な品格をそなえることが必要であり、これは特に注意せねばならぬことである。また、同時に生花は古い形式や技法、その考え方がただ伝統そのままの延長ではなくて、ばなとして新しい感党をもつことが必要であり、作品の中に花器と花材の配合、色彩のとり方など、新鮮な感じをもつ作品でありたい。技術的に優れており、しかも明るさのある今日の花であることが望ましいのである。今日のいけの春悶No. 190 (.' 毎月1回発行かきつばた(治水耳付水盤春日片i_)生花桑原専慶流編集発行京祁市中京区六角通烏丸西入桑原専鹿流家元1979年4月発行しヽけばな

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