テキスト1979
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c シクラメンニシキギアジアンタムカーネーションモクレン白椿白椿R枯れがれとしたニシキギの木、白とビンクのカーネーション5本、鉢植のアジアンタムの葉。この三種をとりあわせて活ける。ニシキギの掲色の木を上下二つ切りにして、部もならべて入れる。後方に立っているのが枝の下の部分だが形が面白い。この掲色に対して若々しい緑の葉のアジアンタム、鉢栢の根を洗ってそのまま入れる。シダ科の草ものは切ると水掲げが悪い。カーネーションの白色淡紅色を交えて留と中問に入れる。渋い木と明るい花との対照的な調和を考えた。,v‘, 中0 筒は竹で作ったもの、銅板で筒形状にIt花篭花器の中に入れる筒、また壷によっては広口の花瓶の様に、壷の中に筒を入れて花を活ける楊合もある。の花器だけではなく、陶器の壺や広口の花器を使うことが多く、この場合、技巧的な花である関係土、中筒を用いないと仕事が出来ないので、自然、中筒を使うことが多作ったもの、俗に「おとし」というのだが、篭の場合は特にこの中筒が重要な役目をしており、実用的な意味だけではなく、篭の「おとし」はそれがなくては、篭花器の感じがでないと思うほど、装飾的な部分ともなっている。一般の家庭ではこの中筒の必要な花器というものも、それほど多くはなく、一、ニ個あれば充分役目をはたすことになるのだが、花器が多くなるにつれ、篭花器だけでも何十個ということになると、この中筒がぁちらこちらへ移動して、なにかの折に他の花器に利用すると、どれがどれやらわからなくなる。篭の花器でも中筒なしで見た場合は、実にわびしい姿に見え、これは絶対はなしてはならないと思うのだが、いつしか離れてしまうということになる。男性のネクタイの様な役目をしているのが、この中筒でないかと思う。下中筒4の花器も昔からおきまりの生花専用(なかづつ)⑧ R @

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