テキスト1979
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\ ヽ\ 洋花との配合すすきの尾花は明るい感覚をもっている。形も色も日本趣味だけではなく、洋花と配合してもよく引き立つ。テッポウユリ、バラ、洋面の類など中々調和がよい。葉をつけずに尾花だけを数多く挿して強い色の洋花と合わせるのも意外に美しい感じがするものである。\‘ ここに掲載したのは尾花とダリアの二種の瓶花。ダリアは白に淡い赤紫の花の取合せだが、濃い青紫色の鉢に剣山を使って挿した。6輪のダリアを前後に深く入れて、尾花を10本ばかり。緑の葉は低いが、ススキとダリアの色の調和がよい。尾花の細い線とまるいダリアの形がよい。ル」を午前9時に出発、今日はフランス領へ入るバス旅行である。すばらしい天気。25キロほどでデュナンの古城につく。美しい川に沿って走るのだが、赤い煉瓦の三角屋根と緑の樹林がつづく。小さい村落へ入ったとき民家の庭にナナカマドの実が、バスのガラス窓を通して目に入る。瞬間だったが、カメラをかまえてシャッターを切る。(ここに掲載したのがそのときの写真である)私達の生花の材料に使うのは山地に野生するナナカマドで、日本では庭に植栽されたナナカマドはほとんど見ることはない。ベルギーは温度も異り、土地の関係もあって、こんなにまる<刈り込んだ庭木(四、五メーター程度)に作り上げることが出来るのだろう。はっとするほどまっ赤な実が群っている。まもなく道路にそうた草原にボピー(ひなげし)の野生の花を見る。淡黄と朱色の花が群仕している。これも珍らしい。ヤナギランの赤紫の花、小さい白花のデージーなど、野生の花にも変わったものがある(8月14日)ベルギーのナミュールのホテル「ソフィテ(走行llのバスの窓から)ア3沼巳尾花とダリ

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