テキスト1979
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ー哀①ホテル②ホテル③ドイツの農村風景(バスの車窓から)・ソフィタルの壁面装飾・フリードリッヒスルーエにて①ナミュ真の様なリリーフが飾られていた。色彩画を辟器面に描いてそれに重ねて黒色の線で人像が造形されている。面白い若想だし技巧的にも美しい。ホテルの装飾としては中々気がきいている。②フランスにはマロニエ(西洋とちの木)が多い。。ハリの街路樹としても有名だし、プローニュの森にもマロい。手のひらの様な形の葉に夏にはトゲのある線の実が群ってついている。落葉する晩秋には深い情緒を感じることだろう。デンもかなり大きく茂ってまる<刈り込んだ樹姿のものが10メーターほどの高さに頭を揃えて並んでいる。ハート形のリンデンの落葉を拾ってノートにはさんでみると、雨に打たれた黄色の葉に、はるかな想い出が残るのである。ホテルに泊った。その昔、貴族達の狩猟の休息場であった館をホテルにしたものだが、その森で月の夜にリンデンの樹を背景にして写真をとった。幸いにして絵になっているので、このテキストの終わりにのせてもらうことにした。ール(ベルギー)のホテルドイツに入るとリンデン(菩提樹)が多い。エーリンゲンの森の中にあるフリードリッヒスルーエという・ソフィタルの部屋に写ニエの大木が多マロニエもリン2 ③フランスは山が少なく平野が広い。国土の四分の三が農地であるという。ロワール地方へ旅行したことがあったが、数時間走りつづけても広茫とした小麦畑がつづいている。山はほとんどなく、緑の森が深く深くつづくのが特徴である。恐らく何キロにもつづく森なのであろう。私達の考える神社の森とは全くスケールが迩うのである。日本は山、フランスは森である。3 916

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