テキスト1979
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①スイスは花に飾られた国である。これは首都ベルンの駅前のビルに飾られた鉢植の草花。三個の鉢の植込の形がよい。日本のいけばなの様に三つの形がバランスよく造型的に作られているのも面白い。街頭の飾り花だが、色彩と形の組み合せが私達の盛花と同じ着想であるところがよく出来ていると感心する。②スイスのチューリヒ湖の波止場に飾られていた鉢植の花。舟つき場にも花を飾るというその考え方に感心する。この花はゼラニュウムらしいが、鉢の形もしゃれている。誰れが植え誰れが世話をするのかと思われるのだが、うらやましい国民性である。それぞれの町に園芸部があるらしい。いるので、ベルンに残って終日、市街見学。市場が開かれる日で、駅近くの広場に屋台がならび、衣服類から台所用品、切り花を売る花屋など、広場いっぱいに人が集まって雑踏している。花屋の店先を写真にとる。ダリアの珍しい種類のものがあり、ガマの穂まで売っている。③アル。フスの登山は昨年すませて④ルッツェルンは中世紀の古い町でイタリアと北部ョーロッパをつなぐ要衝として13世紀より栄えている町である。ルッツェルン湖に面し風光の美しさと中世紀の歴史を持つ。ロイス川の河口に位置し、有名な力ペル稲がある(写真)。屋根のある栢とその中央の塔屋、また、橋の壁面に歴史画がかかげられている。Rスイスのチューリヒにゾンデンベルグというところがある。太陽の丘といって、付近は高級な邸宅が並んでいるc高台に登ってみると、はるかに河に添った古い街が見え、渋い煉瓦色の三角屋根の起状と教会の尖塔がならんで古い絵にあるような色彩である。静かに河が流れて、あまりの美しさに感激するのみであった,ー63 rニ-~~~ ↓

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