テキスト1979
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この。ヘージに掲載の台三つは昭和35年ごろ、阪心斎橋の「和光大阪店」で買ったもの。三つでひと組になっているフランス製のチーテーブル。塗器だが金属で加工してあるところが新鮮に感じられる。三個を重ねる様に考えてあり、デザインも中々よい。(三個一組で七万円だった)そのころは随分高いと息ったが、今日でみれば安い、ということになる。花展などで随分使った台である。花との調和がよい。④ ⑤ 対。ヘージの三つの台は古い中国風の台である。なんとなく荘重重厚な感じがする。立花、生花めしっかりとした作品を飾るのに調和する台であり、いずれも大作の作品を置いてびったりとする台である。これに反してこのページの三つは軽快な感じがして、これに飾る花も洋花を交えた明る<新鮮な盛花がよく調和する。道具にも個性があって、よく選択して用いないとなんとなくおかしいし、感党がな感じ(春日卓)と中国の文人趣味(紫檀の台)ヨーロッパの生活器具(チーテーブル)などの性格の迩いがあるように、それぞれをよく考えて選択することである。一致しない。例えば日本の古典的21 ⑥ 大

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